夏も終わり?ドラマCD魅裏怨と矢吹可奈の話
矢吹可奈、クラリネットの腕前は全国大会レベルで夢は歌手。音程は外れてても歌うのが好き。
嬉しい時も悲しい時もなんでも歌にしてしまう所が矢吹可奈の「らしさ」かも知れない。
気分が上がった時に自然と歌になることはあってもマイナスな気分な時も歌にしてしまうのは面白い。古語で悲しと愛し、どちらも「かなし」と読みます。広辞苑では自分の力ではとても及ばないと感じる、せつなさをいう語で悲哀にも愛憐にも使うそうです。
ただの嬉しい、悲しいに留まらず突き動かされるような強い気持ち、それを表現するための歌。そんな「かなし」を体現するのが矢吹可奈かも知れないなーなんて思ってます。
得意で腕前も認められているクラリネットと音痴だけど歌いたい歌。できることとやりたいことが違う。それが彼女をプロフィール以上に形作っていく。
そう、ミリオンライブ!のコンセプトは
笑って、悩んで、女の子たちは、もっと輝く
登場人物
吹奏楽 矢吹加奈
調理部佐竹美奈子
オカルト部部長 真壁瑞希
一章-うらない-
二章-いっしょ-
三章-がっこう-
四章-ともだち-
魅裏怨は4章に分かれていて起承転結が綺麗なのが印象的でした。
お話の肝は矢吹可奈。
出だしはこう。
子供じみた降霊ごっこ。少女たちの好奇心を満たす他愛もないお遊び。今日も見えない誰かに語り掛ける。ぷっぷかさん、ぷっぷかさん
せっかくなので少し怖い話。。
ぷっぷかさんを降霊したら和三盆を寝る前に枕元に置いて「後始末」(寝る前に和三盆を枕元に置く)をしないといけない。やらないといけないと知りながら、やらなかった。これはとどのつまり、佐竹美奈子はぷっぷかさんの存在を信じていないということ。
更に言うと「可奈ちゃんは歌手になれますか?」とぷっぷかさんに問い、YESという答えを自分で示している。なぜ自分で動かしたことがわかるかというと、ぷっぷかさんはこれから起こることを予測する事はできないと真壁に教えてもらうシーンから。
ぷっぷかさんのお告げは絶対と言い、可奈ちゃんは歌手になれると願いながら、「後始末」をせず、ぷっぷかさんの存在を信じていない。これじゃあぷっぷかさんも憑りつきますね。
まあ実際は佐竹美奈子が応援したい一心でついた優しい嘘でした。つかれて嬉しい嘘っていいですね(しみじみ)
東方の三賢者が持参した香りのミルラとフランキースが印象的でした。
名シーンはここ。
私、私は逃げません。だって美奈子さんは、私の歌を好きだって言ってくれた人だから。ずっと私を守ってくれたから。私も守らなきゃ。
クラリネットはないけれど私には歌があります。ぷっぷかさん、聴いてください、歌で合奏しましょう。
後ろでDIAMONDDAYSが流れてます。いい。
ただ、ここで猪突も~も~しんは♪笑いました。
ぷっぷかさんの和三盆の歌を可奈が「なんだか個性的な歌ですね」というのも。
DIAMOND DAYS来月発売です。
矢吹可奈が歌手の夢を叶えるのは難しいかもしれないけど、猪突猛進を胸に「まっすぐ」進む姿は応援したくなりますね。
作詞作曲:ぷっぷかさん さんぼ、わさんぼ、和三盆♪
作中で登場した作詞作曲:矢吹可奈の歌
2章
:季節外れのー↑転校生さ~ん、何かが起こりそうなよ・か・ん
うふふふ、ふふ、よかん、よかん、うーううー
:やったー美奈子さんのプチシュー、お腹も私も大満足~♪
:全国大会、準備はいいかい、美奈子さんといっしょに~♪
:さんぼ、わさん、和三盆♪サボテンさんはハリセンボン、ボン、ボボン~♪
3章
:で、で~るなら出てこい、ぷっぷかさーん、美奈子さんは絶対渡さーん、怖くなんてないぞー負けないぞー、人体模型の内臓はないぞー
:わ、私、こんなところで死ねないもーん、絶対美奈子さんを助けるんだもーん
:悪霊たいさーん、ぷっぷかさーん
:だめだめかな~矢吹可奈~
:猪突猛進も~も~し~ん♪
:とわのお別れ~安らかに~眠れ~♪